システム管理ツール
ITポートフォリオを可視化するためのツール選び
ArchiとLeanIXを例に、システム、業務、技術の関係を可視化し、変更判断へ使うための考え方を整理します。
公開日
更新日
執筆:KS2編集部
- ITポートフォリオ管理
- Archi
- LeanIX
- エンタープライズアーキテクチャ
この記事で確認すること
- 01
可視化の目的を棚卸し、更新計画、依存関係の把握に分ける
- 02
モデルを作る担当と情報を更新する担当を決める
- 03
図を作ることではなく変更判断に使う
- 1
可視化する対象を決める
- 2
関係と責任者を記録する
- 3
変更判断に利用する
ITポートフォリオ管理では、利用中のシステム、担当部門、技術、業務との関係を記録します。 目的は、きれいな図を作ることではなく、更新、統廃合、移行の判断に使える状態にすることです。
二つの選択肢の位置付け
| ツール | 主な位置付け | 導入前に確認すること |
|---|---|---|
| Archi | ArchiMateモデルを作成するオープンソースのデスクトップツール | モデルの記法、保存場所、レビュー、変更履歴、共同作業の方法 |
| LeanIX | アーキテクチャ情報をリポジトリとして管理し、関係者と共有するSaaS型の選択肢 | 管理対象の分類、情報の収集方法、更新責任、連携、利用部門 |
Archiは、アーキテクチャをモデルとして表現する作業から始めたい場合に使えます。 LeanIXは、アプリケーションや業務能力などの情報を関係者で更新し、全体像や依存関係を共有する用途に向いています。
ArchiとLeanIXを比較する
| 観点 | Archi | LeanIX |
|---|---|---|
| 強み | ArchiMateモデルを作成し、アーキテクチャを図として表現できる | 情報をリポジトリで管理し、関係者の更新とレポート、可視化を進めやすい |
| 注意点 | 記法、保存、レビュー、変更履歴、共同作業の方法を自組織で決める必要がある | 管理対象の分類、情報収集、更新責任、利用部門を決めなければ情報が古くなる |
| 向く状況 | 特定のシステムや変更計画をモデル化し、図で依存関係を検討したい場合 | アプリケーションや業務との関係を継続的に収集し、組織で共有したい場合 |
Archiは、モデルを作る作業そのものを重視する場合に向きます。 LeanIXは、情報を継続して更新し、複数の関係者が同じポートフォリオを参照する運用に向きます。
最初に小さく始める
最初から全システムを登録しようとすると、情報収集だけで止まりやすくなります。 まずは更新予定がある業務や、依存関係を説明する必要があるシステム群を対象にします。
記録する項目は、システム名、業務上の役割、責任者、主要な連携先、利用中の技術、変更予定などから始めます。 情報の更新時期と責任者を決めなければ、可視化した内容はすぐに古くなります。